2017年 01月 31日
diary of WELCOME BACK vol.5 |
1月28日土曜日、ツアー後半戦初日は京都拾得にて。以前からお知らせしていたようにおかげさまでチケット完売、新しい年の出発としてこれ以上嬉しいことはない。多くは語らなかったけれど、ラリーパパの5人は意気込んでいた。もちろん僕も。
RALLYPAPA AND CARNEGIEMAMA Welcome Back Tour 16-17 2017.1.28 at 京都拾得
<Set 1> 01. 道々 02. まちとまち 03. どこへ行こう 04. つむじかぜ! 05. ふらいと 06. 枯葉のブルース 07. 冬の日の情景 08. 風に乗って
<Set 2> 09. Down In The Flood 10. Get Up Jake 11. Callin' On You 12. Sweet Little Thing 13. Loving You Is Sweeter Than Ever 14. 黄金のうたたね 15. 夢を見ないかい? 16. 夏の夜の出来事 17. 終わりの季節に 18. 心象スケッチ <アンコール> 19. One Good Friend 20. Rock'n Roll Gypsies 21. 明日はないのさ 22. 黒猫よ、待て!
大阪から十夢くんの運転する車にガンホくんと一緒に乗って京都へ向かう。ここ数日の寒波はどこへやら、空はどこまでも青いし陽射しも柔らかい。チョウくんは一足早く京都に到着し、ライヴの前に観光を少々。お寺巡りであちこち歩きすぎて「明日は絶対に筋肉痛や」とボヤいていた。
40年以上の歴史を持つ京都拾得。ラリーパパを拾得で観たい、そんな声は以前からあった。リハーサルが始まってすぐに感じた。みなさんの声は間違いなかった。拾得とラリーパパの音楽の相性は抜群。木造の温もりとラリーパパ、やはりザ・バンドのそれと似ている。
最後に到着したスチョリくんは私物のロジャー・ティリソンのファーストアルバムLPを持ってきていた。本番のときはピアノの上に置いて、まるでロジャーに見守られているようだった。
午後5時半の開場とともにたくさんのお客さんが拾得へ吸い込まれていく。BGMは古今東西ヒゲロック。拾得の雰囲気にマッチする木と土の匂いがするようなルーツロックたち。スチョリくんはそのBGMに合わせて無意識に口ずさんでいた。
ザ・バンドの「Chest Fever」を合図に5人がステージへ上がる。最後に出て行くチョウくんのお尻をポンと叩いて送り出す。これで僕の仕事はひとまず終了。いつもなら写真を撮るために会場内をうろうろするのだが、さすがに満員の会場は移動できないし、何よりライヴの邪魔になる。入り口付近のステージ裏で待機することに。客席に向かっていく音はとてもいい。お客さんの拍手も声援もあたたかい。いいライヴだ。
休憩を挟んでの二部構成。約2時間半のワンマン・ステージはオリジナルと新曲、そしてロジャー・ティリソンのカバーを含む全22曲。「夢を見ないかい?」ではスチョリくんがガンホくんに歌わせるという新展開もあったりして大盛り上がり。そしてガンホくんは恒例の降臨ギターを何度か披露。すっかり板についてきた。僕のハイライトは「Callin' On You」だった。ロジャーのオリジナル曲にチョウくんが日本語詞をつけた歌だ。適度に跳ねていたのは熱量からなのだろう。静かなる熱と、砂塵を巻き上げるような乾いたグルーヴ。この歌が始まると、いつもタルサの広大な大地が浮かんでくる。何年後かにあの場所で歌っているのかもしれない。
終演後はこれも恒例の献杯写真<サンキュー・アミーゴ!>の撮影。辻くんの座っていた椅子に乗ってカメラを向けると、みなさんとてもいい表情。ツイッターでは自分がどこにいるか探す、というのも定番になりつつあるようだ。それもまた嬉しい。
打ち上げは拾得だけで終わるかと思っていたが、誰ともなしに二軒目に行こう!という流れになった。ガンホくんは「二条城がオレを呼んでる気ぃするねんけどな」という名言(迷言・妙言)を言い放つ。寒さが和らいでいたとはいえ、夜の京都は冷える。いや、京都でなくとも冷える。とどのつまり、もっと飲みたいという意味だった。
二条城はもちろん諦めて、十夢くんや辻くんゆかりの店「うさぎ」へ向かう。飲む人はとことん飲んで、早めに帰る人は適当に帰って、ということだったけれど「ちょいと一杯のつもりで飲んで」だ。植木等よろしく、帰路についたのは午前3時を回った頃。僕とチョウくんは「ヒゲロック界ナンバーワン・シンガーは誰か!?」という討論も繰り広げた。レオン・ラッセル、リヴォン・ヘルム、ボビー・チャールズ、ドン・ニックス、ジョン・レノン…。結論は出たような出ていないような。次回に持ち越しである。
ラリーパパにとって久々の京都ライヴ、下の写真のようにたくさんの方に観ていただくことができた。この喜びは何物にも代え難い。旅は終盤に向かう、次は東京だ。
by goodtimemusic
| 2017-01-31 16:48
| WBT日記